鼻唄三昧

青春鉄道が好きな腐ったオタクが好き勝手語ります(二次元・鉄道・本・食べもの・日常語りのごちゃ混ぜ仕様)

えらいもんが世に流通してしまった

こりゃあ東北上官×東北本線(宇都宮)に開眼してしまう人続出だな…!

 

前屈み通り越して大地にめり込む勢いで黎明編を読みました。
黎明編と銘打たれて連載されたシリーズに加え、同人誌で発表された作品も惜しげもなく収録されています。
まさか東北本線さまが未来の上官を小姑のごとく陰険にいびり倒す「Top of the Railman」も収録されているとはたまげました。
上官本線の時代来ちゃうわ~!間違いなくきちゃうわ~!

 

漫画の合間に解説ページが設けられているので黎明編から読み始めても楽しめるような親切設計になっていますが、ほかの巻、つまり現在パートを読んでからのほうが100倍楽しめます。
帯の書店員さんによる推薦文にも「青春鉄道を知っているほうが何倍も楽しく生きられる!!」とありますが、ほんとそう!
普段使っている電車の歴史背景知っていると楽しい。しょてんいんさんのいうとおり!
電子書籍青春鉄道入門編なるものが無料配信されていますので、興味を持たれた方はぜひ!120P読めます、よっ太っ腹!

 

欲を言うなら候補生時代の11番(のちの東北新幹線)と兄さん(のちのIGR)との話が収録された「六月の隣人」があれば完璧でした。
無気力系男子だった11番がどうして他の候補生を蹴散らして東北新幹線を目指したかを知るカギとなる話ですから。
東北上官は先達に恵まれましたね。良きかな良きかな。

 


黎明編各話の好きな台詞と簡単な紹介文です。
当たり前のように腐っているのは仕様です。

●拝啓、早川様
「でもあなたは銀座に未来を残してくださいました」(丸の内の手紙より)
東洋初の地下鉄である東京地下鉄道(銀座線)と二番目の丸の内線との馴れ初め話(やや語弊あり)
銀座線を作った早川さんを追放した経営者の元、鉄道として動き続ける気高くも切ない若かりしき日の銀座様の苦悩が描かれます。
早川さんは居なくなっても「東京の地下を蜘蛛の巣のように地下鉄が走る日が来る」との理想だけは変わらず未来にあったと気づかせてくれたのが丸の内。
そして尖ったナイフのようにツンツンしていた銀座様は穏やかに笑えるようになったのです。末永くお幸せに!

 

●新潟の星は新世界の夢を見るか
「僕新潟の星になるから!」上越新幹線
まさかのパパ(田中○栄)登場です。
パパのゴリ押し政治力で作られた上越新幹線お坊ちゃんが新潟の在来線(上越先輩除く)と初めて対面する話。
ショタコン本線さま(※信越本線)に品定めされて合格認定されてましたが、貞操はご無事だったのでしょうか?
信越除く新潟在来線一同の苦労が忍ばれます。唸れ!上越先輩のモンペガード!
自身はコネ、カネ、権力で作られたことを理解している利口なお坊ちゃんで、望まれた存在として自信に満ち満ちてます。
開業前後よりは苦労や不遇を味わい、双子新幹線として同時にできた東北新幹線との扱いの差も気になりつつも、上越新幹線は豪雪を跳ね飛ばし颯爽と駆け抜ける、いまも輝き続ける新潟の星であることには変わりありません。
不遇がたたりちょっとばかしひねくれちゃいましたけど、これもご愛嬌。

 


わー時間切れです。明日台風来るから休業にしましょうよ(提案)
続きはまたちょこちょこ紹介していきます。